2016年03月19日

【第79回フリーワンライ】ラーメンはまだ伸びる おそ松さん カラおそ

Twitterにてフリーワンライ企画様(@freedom_1write)が主催なさっていらっしゃる「深夜の真剣文字書き60分一本勝負」の第79回にて出されたお題のうち、「ラーメンはまだ伸びる」を使用させて頂きました。79回開催は一月半ばだったのですが、ついついblogUPし損ねておりましたので、今更ながらですが記事に。おそ松さん初書きでした。六つ子は全員好きな箱推しですが、あえて挙げるなら長男、長兄。二人の人生ノープランなクズっぷりと、それでもお兄ちゃんし(ようとし)てる微笑ましさが好きです。

そしてここしばらくの近況ですが、このところ体調を崩していたこともありまして、すっかりアウトプットが遠のいているような気が致します。比例して、床にダウンしながらも遊べてしまうソシャゲが捗る捗る。スマホゲーやばいやばい。
SideMとスレイヤーズのコラボでホイホイされ、何となく始めたグラブルは、今回のアイマスシンデレラコラボで幸子獲得までどうにかこぎ着けました。SideMのとき柏木さんしかお迎え出来なかったので、シンデレラのようにまたコラボが来ないかなあと。
FGOは巷で狛枝くんと噂の巌窟王さんが欲しくて貯めてた呪符をぱぱーっと使いましたが、残念ながら☆5は出ませんね……イベントで☆4鯖が配布されるだけ、FGOはそこそこ無課金に優しいと思っておりますが、魅力的なサーヴァントがガチャにくると毎回課金の誘惑と戦うことに。
スマホ版がリリースされたおかげで審神者活動も本格的に復帰しましたが、数珠丸さん来ません……all100の情報を見る前に富士絵馬使ってしまったのが悔やまれます。獲得イベントを待つしか無いかなあ、これは。
おそ松さんのへそくりウォーズは、どうにかホワイトデーな彼等を全員揃えることが出来ました。無課金に優しいイベント万歳。キャラはみんな可愛いのですが、出来れば長男の使い勝手にテコ入れ希望です。低コストで出撃数だけが有利で、あとは弱すぎるってのは流石に死にキャラというか。強化もしてるんですが、それでも後半ステージではさくっと倒れてしまうのが難。オールマイティタイプを下手に強化すると今度はバランスブレイカーになってしまうので難しいとは思いますが、そのへん上手く舵取っていただきたいですね。と思ってしまうゲーマー脳。
春イベが総力戦になると大本営発表のあった艦これも戦力底上げしなければですし、本気で精神と時の部屋が欲しくなります……!

……と、ほんとにゲームばかりやってるような気がします。一応ぽちぽちテキストも打っていたりするのですが、早くUPできる形にしたいなと思う今日この頃です。つれづれ記しましたが、肝心の本文は折り畳み先で。ワンライの宿命というか、推敲が足りず、助詞不足・表現被りなどございますが、そのままを載せております。少しでもお楽しみ頂ければ幸いです。



 カチリ、と。小さく、約束の音が鳴る。
 それを合図に、緞帳が上がった。緊張を誤魔化すように、俺は小さく息を吸い、目を閉じる。
 いま、家には俺と兄貴の二人、邪魔が入る予定は無い。一切の遠慮は要らない。ここは舞台、俺は主役。ピンスポというには少々、いやだいぶしょぼい居間の照明だが、この瞬間、自分にスポットライトが当たっていると思え。たった一人の観客の、ハードをがっちり掴めば俺の勝ち。正直、勝率は低い。だが為せば成るのだと、俺は自分に言い聞かせる。
 ブレイブリーな自分へのメタモルフォーゼに、閉じていた目をゆっくりあける。そこには、俺の胸を打ち抜く茶目っ気いっぱいのまばゆい笑顔があった。いつもながら眩しいぜ。惚れた欲目とわかっちゃいるが、やっぱりあんたの笑顔はエクセレントだ。
 よし、と意気込んで口を開き書けたその瞬間、たった一人の客席であるところの、俺にとってたった一人の兄貴、松野おそ松その人から茶々が入った。
「なあカラ松、まだ始まんないの」
「……ああ。待たせてすまない、マイエンジェル」
「ぶっは。なに、俺が天使? ガラじゃねーよ、チョロ松あたりが聞いたらすんげー冷たい目されるよ?」
「確かに、あいつらのことも可愛いと思っている。だが俺を深淵のナイトメアから救い出せるのは、いつだってマイブラザーのエンジェルスマイルだけなんだぜ、ハニー」
「はいはい。俺は頑張ってあばら折らないようにしてっから、さっさと続けてよ。あ、言っとくけどお触りは無しな」
 にひひ、と兄貴が口の端を吊り上げる。さあどうぞと、言われてしまうと、逆に言葉が上手く出てこない。焦りが焦りを呼んで、あ、だの、う、だのどもってしまう。いかん、戻ってこい俺のブレイブソウル。こいつは兄貴がくれた、千載一遇のチャンスなんだ。
 拳をぎゅっと握りしめ、なけなしの気合いを入れた俺は、背筋をピンと伸ばした。
「それじゃ、仕切り直す」
 ぱちぱちと手を打ってくる観客に、俺はごほん、と咳払いを一つ。もう一度目を閉じて深呼吸をし、それから改めて兄貴を見据えた。残りリミットを考えれば、僅かでも時間を無駄にはしたくなかった。が、これは俺にとって必要な儀式だ。
「俺のハートはいつだって、たった一人のオンリーワンが握ってる。それがマイブラザー、あんただ。生かすも殺すも、兄貴次第。恋のデッドオアアライブを握ってる。禁断の果実を手にしたら、必ず報いを受けるだろう。それをわかって、兄貴を引きずり込もうとしている。それでも、走り出したラブトレインは止まれない。どこに逃げても、終着駅はあんたに繋がってるからだ」
 必死だった。思いつく限り、兄貴の心を掴めそうなワードを繋げて、数珠にして、思いの丈を口にする。時折、兄貴が胸やら腹を苦しそうに押さえて、もしやまた痛みを与えちまってるのかと心配もする。
 だが、悪い。今の俺は、そんな兄貴を気遣うよりも、自分のことで手一杯だ。なんて自己中、なんてギルティ。恋はこうも、自分を我が儘にしてしまうのか。けどそんな我が儘を、時間限定でも許してくれたのもまた、兄貴なのだ。
 そんな兄貴が愛しい。だから欲しい。兄貴のスペシャルな存在に。
「だから兄貴っ――」
 更に続けようとした俺の耳に、非情なアラームの音が鳴った。
 ――ああ。ゲームオーバーだ。
「ハイ時間切れー。五分経ったぜ」
 いそいそと電子音を止めた兄貴が、割り箸をパキッと割る。ぺりぺり開けた蓋からゆらゆら立ちのぼる湯気を、俺は恨めしげに見つめた。
「な、なあ兄貴。確かに幕は下りたが、カーテンコールくらい、許しては」
「だめだっつの。最初に言ったろ、どーしても俺を口説きたいなら、これが出来るまでの間ならいーよって」
 ダメ元で言ってみたが、返ってきたのはぐうの音も出ない正論だった。構われたがりのこの長男は、弟のおねだりに結構甘い。なのだが、今回は流石に、聞いて貰えなかった。
 でも。
「好き、なんだ」
 口説いていいと、あんたが許してくれた。そのことでちょっぴり、期待してしまったぶん、俺の気持ちは一気に沈んでしまった。俯いて悔やんでも、時間は戻ってこない。フリーダムに飛び回る愛しい小鳥を、この手に捕まえられたかもしれないのにと、俺の胸中は自己嫌悪で荒れ狂う。
「……最初っから、それだけ言ってればなあ」
「ん? なにか言ったか兄貴」
 一瞬、声のトーンが違って聞こえたような。気のせいだろうか。何を言ったか、はっきり聞き取れなかったんだが。
 顔を上げると、そこにいたのはいつもの兄貴だった。ちゅるん、とラーメンを貪ってるのがなんだか可愛い。同じ顔だが、やっぱり兄貴は俺のスペシャルだ。
「いんや。ほらカラ松、元気だして昼飯食えよ。お前のラーメンもぐっでぐでになんぞ。それとも伸びたまっずいラーメン食いたい?」
「兄貴が延長許してくれるなら、ラーメンくらい伸びても構わない」
「バーカ。俺がやだっつの」
 こつん、と軽く頭を叩かれた俺は、諦めきれない思いでラーメンの蓋を開ける。
 少しだけ伸び始めた塩ラーメンをずずっと啜ると、いつもより味がしょっぱい気がした。
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